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主張のある音楽は、小説を読むみたいに“おもしろい”

 

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主張のある音楽は、小説を読むみたいに“おもしろい”

 

洋楽 (ときどき邦楽) が大好きな、ヤマノカホ(@kaho_yamano)です。

わたしには、大好きなアーティストがたくさんいます。その共通項は、“主張”のある音楽ということです。“共感”よりも、“主張”が好きです。人が好きなので、人間性の見える曲に魅力を感じます。

 

そして、ここ数年、“主張”が多く含まれた音楽が増えました。とくに、洋楽では「白人警察官による黒人の射殺事件(マイケル・ブラウン射殺事件 2014,バトンルージュ黒人射殺 2016など)」と「トランプ大統領当選(2016)→政権成立(2017)」は、大きな転機だったように感じます。

 

そこで、“主張”を意識された音楽の魅力を書いていこうと思います。

※音楽といってもジャンルが広いので、ポップカルチャーとしての音楽(POPS、DANCE、EDM、HIP-HOP、R&B、SOULなど)と定義します。

 

 

 

音楽に“主張”っているの?

 

音楽に“主張”は必要だと思いますか?わたしは、必ずしも必要ではないけれど、ある方が好きです。「SEXしたい!」ってひたすら歌ってるような曲も、好きだけど。笑

 

音楽は娯楽としての役割が、小説や映画、絵画よりも強いので、感覚的に「いい!」となることも大切だと思います。そのうえ、音楽は“音+言葉”で出来ているので、聴く人が“音”に意識が向きやすいのか、“言葉”に意識が向きやすいのかによって、「いい!」と思うポイントがまったく違ってきます。

 

でも、ポップカルチャーの音楽だって、芸術なんですよね。“表現”である以上は、なんらかの“思い”が込められていてほしい。芸術には核として“作り手の人間味”を持っていてほしい。じゃなかったら、別の人が作ったって同じだから。アーティストの作品には個性が必要で、その個性は“奇抜さ”でも“共感しやすさ”でもなくて、“個としての主張”だと思うんです。

 

それに、“思い”や“主張”がしっかりあって、それを作品として昇華している方が、ポップカルチャーとしての質が高くなります。純粋に、「聴いてほしい!」って気持ちが強いから、質が向上する面もあります。でもそれ以上に、無駄が削ぎ落とされて端的になるから、メリハリが明確でより洗練されたものになるんだと思います。

 

特に、ここ数年の洋楽(ブラック・ミュージック)アルバムは“自分の話(ミクロ)→大きな世界への主張(マクロ)”という構成が多いです。これって、小説や映画などの“ストーリー”では当然に用いられてきた方法です。でも、音楽ではあまりなかったように思います。あっても、もっと直接的だったり、逆に抽象的(メタファー)だったり。

それがやっと、音楽も個人を描くことに価値の軸を移しはじめたのかな、と。

邦楽もこんな感じになったらいいのに。“人”を描かないと、愛も生も死も平和も、メッセージになるようなものは説得力をもって描けない気がするんですけどね。共感の安売りばかりで、消費されるようなものばかり…(自主規制)

 

 

2015年から2017年の名アルバム

 

Kendrick Lamar

洋楽のアルバムは、2015年から“主張”をしっかりと出した作品が増えてます。大きなきっかけになったのは、ケンドリック・ラマーの「To Pimp A Butterfly」(2015)かな、と思います。

 

ケンドリックは、「To Pimp A Butterfly」のなかで、多くの要素を対比してます。たとえば、黒人の成功と代償とか、スターとなった自分と昔のままの友だち。そうやって、いろいろな要素を対比して個人的なストーリーを浮き彫りにすることで、アルバム全体でポリティカルな主張をしています。 

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To Pimp A Butterfly

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その後、ケンドリック・ラマーは未発表曲集である「untitled unmastered」を経て、「DAMN.」を発表しました。これも、徹底的にコンシャスなアルバムです。ブルーノ・マーズの「24K  Magic」をサンプリングして逆再生したものをイントロで使ってることでも、話題になりました。このアルバムは、アルバムの曲順を逆再生することで、ケンドリックの二面性を知ることができるアルバムでもあります。死からはじまって、神、復活へと繋がっていきます。 

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DAMN.

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Beyonce

ビヨンセの「Lemonade」も絶対にはずせないです。今年、双子の赤ちゃんを産んだビヨンセですが、「Lemonade」のなかでは「ジェイ・Z、おまえ浮気してんだろ…?」という軸で話が進められていきます。「Lemonade」は映像と一体になって発表された作品なので、絶対にセットで鑑賞してほしいです。

 

このアルバム、ビヨンセの夫婦関係からの家族関係・家族愛といった流れで進んでいきます。だから、とてもパーソナルな内容になってる。でも、女性にとってアンセムばかりなんです。あとは、映像の方で引用されている内容だったり、「Lemonade」というタイトルだったり、“女性”であり“黒人”であることがベースにあります。歌詞に出てくる夫の浮気相手はBeckyちゃんはグッドヘア(黒人のようなクセ毛じゃない髪の毛=白人?)だし。

このアルバムも“自分の話→大きな世界への主張”という構成になっています。

 

ちなみに、この「Lemonade」という作品は、映像とセットになっています。曲が良いのはもちろんなんですが、映像と一緒に聴くことに意味があるので、出来ればDVDとセットで聴いてほしいです。あと、ビヨンセの夫であるJAY-Zはストリーミングサイトを経営しています。なので、SpotifyやiTunesでは購入できません。日本ではJAY-Zが経営しているストリーミングサイトもないので、アナログ盤で購入するのがベストです。

 

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あとは、あわせて今年(2017)に出たジェイ・Zの「4:44」を聴いてもおもしろいと思います。「申し訳ありません。女遊びが過ぎました」と謝ってます。

 

Katy Perry

ブラックミュージックが続いたので、POPも。ケイティ・ペリーの「Witness」(2017)です。このアルバムで、ケイティ・ペリーは一皮むけた気がします。だいぶ、ポリティカルな内容になってます。彼女はSNSでもヒラリー・クリントン支持を表明していて、トランプが当選したときには、この世の終わりのような反応をしていました。

Witness

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ケイティ・ペリーの「Witness」ですが、「Chained To The Rhythm」「Bon Appetit」「Swish Swish」を先行シングルとして配信しました。

「Swish Swish」は、ケイティがテイラースウィフトの「Bad Blood」(Bad Bloodはケイティへのディスだと言われています)へのリベンジソングで、”Swish Swish Bish=Swift Swift Bitch”だと騒がれましたが。(ケイティは後にリベンジだということを否定してます)

 

そんな「Witness」ですが、インタビュー記事によると、ケイティが製作しはじめたのが2016年6月。これはトランプが大統領の出馬表明してから約1年後です。選挙戦の雰囲気も大いに盛り上がり、トランプがアメリカを二分していった時期です。そんななかケイティは、“liberation(解放)”、それも“360°(あらゆる面)からの解放”を軸にアルバムを制作していきました。

 

「Chained To The Rhythm」は“political(政治的) liberation”、「Bon Appetit」は“sexual(性的) liberation”を歌っています。どちらの曲も、印象的なMVとなっているので、観てほしです。

 

 

とくに、「Chained To The Rhythm」では、アメリカンドリームの世界を表したテーマパーク“OBLIVIA”が舞台となっています。アメリカンドリームの価値観に染められた人たちが、みんな笑顔で必死に楽しんでいる。Instagram、face bookのようなSNSに必死になる人々の姿もあります。そんななか、ケイティも違和感を持ちながら進んでいく。そして、3D眼鏡をかけて見せられた白黒テレビのなかから、Skip Marleyが現れて、ケイティが虚構に気付いてしまう。

 

自分の価値基準をどこに置くか、価値基準を世間に求めることが正解なのか、問い直すことで、ケイティは“political liberation”を表しています。

 

 

まとめ

ここまで、バーッとざっくり書きましたが、まだまだ理解できていないことも多いので、geniusを読んで理解できるくらいの英語力がほしいです。

genius.com