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映画「ドリーム(原題:Hidden Figures)」は魅力的なエネルギーにあふれていた

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映画「ドリーム(原題:Hidden Figures)」は魅力的なエネルギーにあふれていた

 

東京ライフを満喫している、ヤマノカホ(@kaho_yamano)です。とはいえ、仕事がはじまってからは真っすぐ帰宅してます。(無駄にお金使えないし......)

 

東京に来て、わたしが最初にした楽しいことは“「ドリーム(原題:Hidden Figures)」を観る”ということでした。サントラがストリーミングに公開されてから、ずっと、この時を待っていました!

 

サントラについては、以前こちらの記事(映画『ドリーム(原題:Hidden Figures)』のサントラが最高って、知ってる? - 26歳OL、正社員辞めました)で触れたので、今回は映画の内容について書いていきます。

 

 

 

 

 

Hidden Figuresの概要

 

概要もなしに感想を書いていくのも微妙なので、ざっくりとどんな映画なのか書いていきます。

 

時代は1960年代前半。まだ、アポロが月にたどり着く前です。第二次世界大戦が終わってから20年も経っていない時期です。そして、キング牧師が公民権運動を行っていた時代です。“白人専用”や“有色人種専用”のモノが街にあふれるなか、NASAのバージニア州ハンプトンにある研究所でも人種差別が行われていました。また、女性の権利も強くない状況でした。

※アメリカは合衆国なので、国の憲法の外に州ごとに憲法があります。当時“バージニア憲法”では、黒人の選挙権が制限されており、教育現場の人種分離も定着していました。

 

そんななか、NASAではたらく黒人女性のグループ“colored computer(西計算グループ)”にいた3人の女性がメインの登場人物です。白人女性のグループである東計算グループとは、雲泥の差の劣悪な環境で3人の女性たちがそれぞれ強くたくましく自立して奮闘していきます。

 

 

 

Hidden Figuresとファレル

 

この映画でファレル・ウィリアムスはサントラの作曲だけではなく、映画のプロデューサーとして関わっています。ファレルはインタビューの中で、この物語を発信することの重要性を以下のように話しています。

 

1960年代に科学者、エンジニア、数学者で、そしてなにより先進的な3人の黒人女性がいた。わたしたちは、その物語を知る必要がある。そしてそれらの数学が、John Glennが地球を3周する軌道を達成するのを助けた。……私たちは、そんな物語を知らせなければならない。

(わたしが訳したので、間違っていたらすみません)

 

人種間の平等、平和、信頼がゆらいでいる時代だからこそ、この物語はファレルが言う通り“わたしたちが知る必要がある”と、わたしも思います。

 

 

魅力的なエネルギーにあふれた3人の女性たち

 

さて、記事のタイトルに移りますが、本当に「Hidden Figures」は魅力的なエネルギーにあふれています。

キャサリン

主人公のキャサリンは、“黒人”ではじめてNASAの宇宙特別研究本部に配属されます。白人の男性ばかりの現場で、キャサリンは黒人の女性として必死に仕事に取り組みます。

“黒人”であること、“女性”であることの両面から、困難に遭遇していきます。ですが、文句をいうことなく、精一杯に仕事に取り組んでいきます。

ただひたすら、最大限の能力を発揮し続けること。それが、キャサリンの戦い方に見えました。

 

キャサリンに関していうと、わたしは上司のハリソンも好きです。宇宙への思いが強いからこそ仕事以外にはうとい彼ですが、宇宙への思いが強いからこそ個人の能力を純粋に評価してくれます。とても好きです。あんな上司だったら、わたしはがんばれます。

 

メアリー

メアリーは“黒人”としても“女性”としても、はじめてNASAのエンジニアになりました。人種の壁からエンジニアの夢をあきらめていた彼女は、ユダヤ系アメリカ人の上司の言葉で夢を目指そうと心に決めます。意図的に困難な状況に追い込まれますが、タフさと賢さで乗り越えます。

メアリーは、3人の女性のなかでいちばん挑戦的・挑発的な精神を持っています。言い方を変えると、“攻撃性”が高いです。でもそれは、意志の強さとプライド、能力に対する自信からくるもので、他者に対しての“攻撃性”とはちがいます。

わたしは、困難をねじ伏せるメアリーのタフさがとても好きです。

 

ちなみに、メアリーを演じたジャネール・モネイは、サントラにも参加しています。

 

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ドロシー

ドロシーは西計算グループを取りまとめている女性です。とはいっても、黒人は管理職に置かないという暗黙の了解のもと、管理職には昇進できずに代理でグループを取りまとめていました。

社会も技術もどんどん進んでいく時代のなかで、彼女はとても賢く立ち回っていきます。当時の黒人女性が本当に活躍したいと思ったら、本当にしたたかに動く必要があったんだと思います。

 

ドロシーが東計算グループのリーダーをしている女性に言ったことは、いまの時代にもいえることだと痛感しました。

 

 

まとめ

 

Hidden Figuresは、とても丁寧に当時の様子が描かれています。社会の雰囲気も端々から感じることができます。また、ちょっとだけネタバレですが……黒人男性がキャサリンに対して「女性なのに……」というような言葉を使う場面があります。この男性の一言が、明確に1960年代に“女性”であることの不自由さを表しています。

差別に関する内容ですし、当時の社会を描写するとどうしても人種差別の様子が目立ちがちですが、“黒人女性”がいかに抑圧されていたのか、しっかりとわかるように表現されています。

この時代の“黒人女性”は、ビヨンセがLemonadeで引用したマルコム・Xのスピーチの時代の人たち、つまり“もっとも軽視されている人種”ということです。

 

でも、映画を見終わって感じたことは、「彼女たちの困難が“黒人”もしくは“女性”という壁だけだったら、どうだろう?」ということでした。きっと、困難がひとつだけだったら妥協できるポイントが存在していたかもしれないし、偉業にはなりえない終着点が用意されていたかもしれない。そう思うと、なんだか複雑な気もしますが......

 

総じてHidden Figuresは闘うパワーをもらえる映画でした。必ずまた観ようと思います。

 

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