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映画「ブラックパンサー」MARVEL初心者にもオススメ、新感覚のヒーロー

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映画「ブラックパンサー」MARVEL初心者にもオススメ、新感覚のヒーロー

 

auマンデー、レディースデー、Amazon Primeのおかげで映画三昧な、ヤマノカホ(@kaho_yamano)です。

 

話題になるような“ザ・ハリウッド映画”は、だれかと映画に行くときしか観ないんですが、Kendrick Lamer(ケンドリック・ラマー)プロデュースのサントラが素晴らしすぎて、観てきました。

ヒーロー映画というと、スーパーマン(MARVELじゃないけど)やスパイダーマンを真っ先に思い浮かべるんですが、それが好みじゃない。だから、MARVELに抵抗感があったんです。アイアンマンやハルクもきちんと観たことがありませんでした。

 

そんな、MARVEL初心者のヤマノですが、「ブラックパンサー」は本当に魅力的なストーリーでした。そこでMARVEL初心者が感じたイメージとのギャップと魅力に触れていこうと思います。

 

 

 

 

映画「Black Panther(ブラックパンサー)」の概要

 

アフリカの国“ワカンダ”の国王が代々引き継ぐ“ブラックパンサー”。黒人のヒーローの名が“ブラックパンサー”って、素敵ですよね。しなやかで艶やかな漆黒の姿が、パッと目の前に現れそうですよね。

 

ネタバレをするのはもったいないので、オフィシャルサイトのあらすじをご紹介します。

 

若き国王ティ・チャラ、またの名を漆黒のヒーロー<ブラックパンサー>。

2つの顔を持つ彼の使命は、祖国である超文明国家ワカンダの“秘密” ──“ヴィブラニウム”を守ること。

それは、世界を破壊するパワーを秘めた鉱石だった。

突然の父の死によって王位を継いだティ・チャラは、人類の未来をも脅かすこの国の“秘密”を守る使命を負う事に。

だが――「私に、使命が果たせるのか…?」

ミステリアスな新ヒーローが躍動する、ハイスピード・アクション・エンターテイメントが幕を開ける!

 

WAKANDA’S Secret

秘密① :最新テクノロジーが発達した超文明国ワカンダ。だが誰もその実態を知らない。

秘密② :ワカンダ国王となるものは、ブラックパンサーに任命される。

秘密③ :世界を崩壊させるパワーを秘めた鉱石<ヴィブラニウム>を隠している。

 

Power of Black Panther

ヴィブラニウム:キャプテン・アメリカの盾(シールド)にも使われている超金属。衝撃を吸収する貴重な鉱石。

戦闘スーツ:ヴィブラニウム製。戦闘モードに入ると自動装着され、すべての攻撃を防ぐ。

特殊能力:黒豹のような俊敏な動き、跳躍力をもつ。ヴィブラニウム・クロウはどんなものでも破壊できる。

 

 

発展途上国の“ワカンダ王国”が、実は超文明国家で現在の世界の25年先を行く技術力をもっているんです。25年っていうのが、リアルですよね。

25年って、近いと思いますか?

いまから25年前というと1993年。近いですよね。最近ですよね。でも、じつはホーム用のPC、Windows95はまだ発売されていないし、携帯電話だって平野ノラがもってるようなもの(しかも普及してない)だったんですよ。“技術”という観点からすると、雲泥の差がありますよね。しかも、現在から25年後。ということは、これまでの技術革新とは比べものにならないくらいのスピードで変化してますから、とにかく目を見張るほどの技術力です。

そんな圧倒的なテクノロジーを守るため、“ワカンダ”はアフリカに国を隠し、他国との交易をせずに、発展途上の農業国として世界に知られています。真の国の姿は、暮らしとテクノロジーがいい距離感を保っている平和な環境でした。“ブラックパンサー”は、この穏やかな国民の暮らしを守ることができるのか……

 

ワクワクがとまりません。秘密を守るためのヒーローなんて、斬新ですよね!

 

 

MARVEL初心者が感じたイメージとのギャップと魅力

 

MARVEL初心者のヤマノが感じたMARVELのイメージ(先入観)と実際のギャップについて、3つ紹介していきます。

 

会場が笑う、ユーモアがたっぷり

ヒーロー映画でユーモアを感じることって、ありませんでした。でも、ブラックパンサーはキャラクターが生き生きとしているので、ユーモアが素敵に活きるんです。

とくに、主人公ティ・チャラの妹である天才科学者シュリと、戦闘部族の長エムバクのキャラがいいです。シュリは16歳ながら、超先進国ワガンダの技術をどんどん発展させている天才科学者。性格はちょっと生意気で、王に即位することが決まった兄に向って中指を突き立てます。一応、お姫さまなんですが、おしとやかさなんて微塵もありません。

とにかく、ささやかな冗談が潜んでいてユーモアたっぷりでした。

 

蛇足ですが、シュリ役のレティーシャ・ライトって10代の頃のリアーナに似ている気がします。

▼レティーシャ・ライト

 

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▼リアーナ

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“世界の平和”を守るのは、ヒーローじゃない

スパイダーマンもスーパーマンも、“世界の平和”のために“悪”と闘っています。

育ての親が殺されたり親が殺されたり、個人的に“悪”を恨む理由は明確です。でも、その“私怨”ともいえる“悪”への感情をもとに、“世界の平和”を守る......

違和感、ありませんか?

それって、本当に“正義”なんですか?

いちばんヒーロー映画に感じる違和感って、“だって、悪だから”ということが大義名分になっていることです。実は、コアになる部分がふわっとしている。だから、何も共感ができない。物語に共感が必ず必要なわけではないけれど、でも共感ができないとどうしても作品に入り込めなくて映画と距離ができてしまう。

 

ブラックパンサーは、“悪”も“正義”も大義名分がしっかりとありました。そして、どちらの考えも理解できる。そうすると、一気にキャラクターが生っぽくなります。また、“悪”の意識している範囲や“正義”の意識している範囲が、“世界”なんて漠然と広いものではなくて“ワガンダ”というアフリカの国とそこに住む人々に終始している。世界を考えるにしても、“ワガンダ”を始点にしている。そうすることで、“悪”も“正義”も主張する“正しさ”がわざとらしくなくなる。

そして、最終的に“世界平和”を守るのは世界中の人々だというメッセージで終わります。世界は一人で背負えるような軽いものでも単純なものでもない。ましてや、絶対的な“悪”なんて、そうそう存在しない。

だからこそ、一人ひとりが“世界平和”を守る必要がある。

とても説得力のある“正義”でした。

 

 

社会問題をしっかりとエンターテインメントしている

ブラックパンサーは、ブラッグの人々の物語です。今までの白人ヒーローと異なり、黒人のヒーローはさまざまな社会問題を環境としてもっています。話のコアは“多様性”なのですが、その多様性を始点としたさまざまなことをメッセージとして含んでいました。ヒーロー映画は勢いと爽快感だけだと思っていると、大きく裏切られます。とくにメッセージとして強く感じたのは、3つあります。

 

1.急速に進歩していく技術と人間生活の距離感

ワガンダは超先進国でありながら、アフリカの多様な民族・部族がその文化を維持して、平和に暮らしています。テクノロジーは彼らの歴史を壊すことなく、上手く溶け込んでいます。これは、太古の昔から脈々と超ハイテクが受け継がれてきたことが大きな理由だと思います。急速に変化していった産業革命とはことなり、昔から各時代に応じて技術を向上していくことができたことで価値観を壊さずに受容することできた。

また、歴代のブラックパンサーが絶対的な力を手に入れてワガンダを統治することにより、闘いのためのテクノロジーではなく、暮らしと平和のためのテクノロジーとして発展することができた。

この対比は、現在の技術の使い方に対する警笛だと思います。

シンプルにいうと“テクノロジーは平和利用しようよ”という話です。

 

2.“憎しみ”をもったままの正義は“正義”ではいられない

ブラックパンサーのおもしろいところは、映画の便宜上“悪”となっている側も“正義(+私怨もあるけど)”のもと、行動していること。そして、“正義”側には相手から恨まれる絶対的な“間違った過去”があること。

Kendrick Lamer(ケンドリック・ラマー)がプロデュースしたブラックパンサーのサントラ「Black Panther The album」では、劇中で使用されている曲以外に映画の内容を受けて作られた楽曲が収録されています。

そのなかの「Paramedic!」(SOB X RBE)はとても印象的な曲でこんなイントロからスタートします。

 

“I am Killmonger. No one’s perfect. But no one’s worthless. We ain’t deservein’ of everything Heaven and Earth is. But word is, good, (this is my home). Said no one’s perfect, but no one’s worth this. We ain’t deservin’ of everything heaven and earth is. But word is, good.”

俺はキルモンガーだ。完璧な人間はいない。でも、勝ちのないヤツなんていない。俺たちはみんな天国にいるに値しない。だから地球にいるんだ。だけど、良いことを言ってやるよ。「ここが俺の住むべき場所だ」完璧なヤツなんていないから、天国にいる価値のあるヤツはいないんだよ。だから、俺らは地球にいるんだ。でも、良いこと言ってやるよ

 

 いつものように、わたしの意訳なので間違っていたらすみません。でも、こんなことを言っています。(少しだけ自信ない……)これって、どういうことかというと、「俺ら、みんな一緒だろ? 価値のあるヤツ・価値のないヤツ、なんて違いはないんだよ。みんな、天国に住むほど善良でもなくて、だからここにいるんだろ?」ということです。

“キルモンガー”はブラックパンサーの敵役です。そして、ワガンダ人でありながらアメリカの貧困な黒人社会で生まれ、孤児として育ってきました。そうすると、当然白人の特権階級に対して、理不尽な社会に対して憎しみをもちますよね。その言葉が、Paramedic!のイントロです。

キルモンガーは、自分を中心として黒人の“尊厳”と“平等”を主張します。あとは、ワガンダに対する私怨もありますが。

このように、敵である“悪”にも彼なりの“正義”があるんです。そして、その歪んだ価値観は突飛なものではなく、むしろ当然のものです。ただ、過剰に過激なだけです。

これって、イスラム国に移民の子などが参加するのと同じ心理ですよね。

結果的に正義ではないんだけど、人としてその考えに至るまでの境遇を簡単に想像できるだけに、なんともモヤモヤした感情が生まれます。

とても上手く、現代社会の歪みとキルモンガーの人間らしさを描いています。

 

 

3.トランプ政権、そして世界へのメッセージ

ブラックパンサー、実は上映開始時に「エンドロール後にも映像があります」といった感じの文章が表示されます。めずらしいですよね? エンドロール後に映像があることは普通にあります。それなのに、わざわざメッセージが冒頭に出てきた。どういうことだろう? と思いながら見ていたのですが、とても納得しました。

エンドロールのあとに、第二のエンディングが残っていました。

ブラックパンサーであるワガンダの新国王、ティ・チャラが国連で演説をしているんです。それは、ワガンダが今まで国内に留めていたテクノロジーを世界での平和利用のために、公にしていく。協力をしていく。という内容のものでした。そして、「農業国のワガンダが、何を協力するというんだ」と笑う白人(たぶんアメリカ人)の嘲笑を受けながら、こんな言葉を世界に発信するんです。(少しちがうと思いますが、ご容赦ください)

「われわれは、違いよりも共通点の方がずっと多い」

「危機に瀕したとき、賢者は橋を作り、愚か者は壁を作る」

この言葉には、物凄く説得力があります。ワガンダは、民族・部族の多様性を認め、それぞれの文化を尊重してきました。また、テクノロジーを、平和を守るために使用してきました。つまり、ワガンダはすっと違いよりも共通点を見つめてきました。そして、つねに橋を作り続けてきた国でした。

そんな国の王が、キルモンガーの意志を受けて見つめる世界の枠を“ワガンダ”から“地球”へと広げたんです。

ティ・チャラ個人の物語としては、エンドロール前に結末を迎えました。しかし、

ワガンダと世界、そして映画で伝えたかったメッセージはエンドロールのあとに残されていたんです。

個人の物語から世界を描く。まさに、ブラックミュージックの世界ですよね。

 

まとめ

ここまで説得力のあるヒーロー映画は始めてみました。歴史のある国、という設定がよかったのだと思います。

このブラックパンサー、他のMARVEL作品と同じくアメコミなんですよね。

本当に、わたしのアメコミ映画に対する抵抗感が一気に吹き飛んだ映画でした。

 

サントラもくっそ良いので、ぜひ聴いてください。Billboardにたくさんランクインしたって話題ですよね。街中でもBGMでかかっていることが多くあります。とくにSZA(シザ)×Kendrick Lamer(ケンドリック・ラマー)の「All The Stars」はよく耳にします。超いいです。本気でアガります。

 

www.youtube.com

 サントラ、ぜひ聴いてください!!

 

Black Panther The Album Music From And Inspired By

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