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グレイテスト・ショーマン:面白い・面白くない?“映画内格差”が凄い

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グレイテスト・ショーマン:面白い・面白くない?“映画内格差”が凄い

 

洋楽が好きすぎてミュージカル映画も好きな、ヤマノカホ(@kaho_yamano)です。ただ、ストーリー性が高い映画も好きです。

 

「グレイテスト・ショーマン」、話題ですよね。主演のヒュー・ジャックマンですが、「レ・ミゼラブル」ですっかり歌唱力の高さが定着しています。ただのウルヴァリンじゃなかったのか!と驚いた人も多いでしょう。

 

そんな「グレイテスト・ショーマン」ですが、「よかった!」という声が多い一方で、「う~ん...」という声も少なからず存在しています。

そこで、実際おもしろいのか・おもしろくないのか、ポイントをまとめてみました。

 

 

 

グレイテスト・ショーマン:おもしろい!3つのポイント

 

1.脳内リピートが止まらない!魅力的な音楽

なんといっても、グレイテスト・ショーマンの最大の魅力は“音楽”でしょう。普段は映画のサントラを買わない人も、グレイテスト・ショーマンは買ってしまった。という話をよく聞きます。

わたしも、Spotifyでずーっとリピートしています。聴いているだけで日常は華やかになります。そんな力をもった音楽って、すごいですよね!

 

 「グレイテスト・ショーマン」の音楽が、「ラ・ラ・ランド」の作詞作曲コンビ(ベンジ・パセック&ジャスティン・ポール)と同じだということも、話題になっていました。だから、「ラ・ラ・ランド」があってからの「グレイテスト・ショーマン」なのかと思いきや、実は作品の製作開始は「グレイテスト・ショーマン」の方が先だったんですよね。前後してたらどうだったんでしょう。もっと衝撃的だったのかな、と思ってしまいます。

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 監督は新人で、「グレイテスト・ショーマン」が処女作。普通は処女作にミュージカルは選ばないそうなので、とても挑戦的な制作だったようです。そんな監督が作詞作曲家コンビに注文したのは“踊りだしたくなる音楽”。“ショー”がメインとなる映画なので、キャストが真に音楽に乗っていることがとても重要だったのでしょう。

 

結果として、「グレイテスト・ショーマン」は誰もが口ずさみ踊りたくなる音楽ばかりとなりました。そんな素晴らしい曲だらけなのに、曲同士がそれぞれをジャマすることなく素晴らしさを発揮している。全てが霞まずにいるなんて、本当にすごいと思います。

主演のヒュー・ジャックマンは「この映画の音楽に2位はないんだ」ということをインタビューで言っていました。まさに、その通りですね。

 

2.キレキレのダンス!キャストが魅力的なプロ集団

ミュージカル映画では、キャストの歌唱力は必須。でも、「グレイテスト・ショーマン」のキャストたちは、その上ダンスまでキレキレなんです。

たとえば、主演のヒュー・ジャックマン。なんと今年で50歳になるそうですが、小さな顔にすらりと長い手足という抜群のスタイルを活かしながら、かっこいいダンスを披露しています。

ヒュー・ジャックマンといえばウルヴァリンですが、実はもともとは舞台俳優さんなんです。だからこそ、身体の使い方や魅せ方を知っているのでしょう。

 

また、それぞれの歌唱シーンも一つひとつが素晴らしいです。ヒュー・ジャックマンとザック・エフロンの掛け合いのシーンは、格好良すぎてクラクラします。Bar×イケメンに外れなんて存在しませんよね。

それぞれの歌に合わせたシーンが、すべてマッチしています。メロディー、歌詞ともに魅力を存分に引き出していました。

 

3.イリュージョンをイリュージョンたらしめる映像

予告映像からもわかるように、「グレイテスト・ショーマン」の映像はとても美しいです。特に、サーカスの場面ではハッキリとした色合いで華やかさを増しています。

その一方で、サーカスの外は灰色のくすんだ世界となっています。明確に比較がなられているんですね。灰色すぎて、ロンドンが舞台の話だと思い込んでいました。(見ている途中で、勘違いしていることに気付きました。)

また、上流階級の世界を映すシーンでは煌びやかな世界を描いています。

 

明るさ・色合いともに、相容れないそれぞれの世界を感覚的に浮かび上がらせていたように感じました。

 

 

グレイテスト・ショーマン:ビミョー……な、3つのポイント

 

 

1.ストーリーに魅力がない

ストーリーには魅力がありません。はっきり言って、平坦です。

その最大の原因は、P・T・バーナム(ヒュー・ジャックマン)のキャラがぼんやりしているから。ぼんやりポイントとしては、3つあります。

サーカスの団員との関係性

バーナムは見世物として、“ユニーク”な人を集めます。集めるのですが、その向こう側にある心理がわかりません。

・“ユニーク”であることを“魅力”だと思っている

・“ユニーク”に対する“恐いもの見たさ”を狙っている

どっちの気持ちもあるんだと思いますが、どっちがメインなのでしょうか?はっきりしません。どうしてはっきりしないことが問題かというと、どっち寄りかによって“他人を尊重する度合い”が決まってくるからです。

 

前者であれば、その後に上流階級へ媚びていく様子は、「一つの成功によって成功に取りつかれ、更なる成功を追い求める“満たされない姿”」や、「成功によって、承認欲求が高まり“視野が狭まっていく姿”」を現すことになります。

そして、最後の家族との再会は「愛情を“思い出す”」「幸せを“再定義する”」という状態になります。つまり、一周まわって、やっぱりこっちが良かった。という感じ。

一方で、後者であれば「成功によって、他者を利用できる範囲が拡大していった結果、“自己中さが前面に出た姿”」や「貧困だった子供時代に感じた、上流階級への憎悪に対する“復讐”」ということになります。

この場合、最後はもっと教訓めいたオチになります。勧善懲悪に近い感覚です。

実際には、どちらも含んでいるんですが、それにしても50:50な感じなので中途半端です。

 

リンダ(オペラ歌手)との距離感

中途半端に、リンダに対して優しすぎます。リンダはバーナムのハングリー精神に共感しています。それに対して、バーナムは……?共感していそうですが、中途半端です。

共感するなら、リンダをもっと活躍に導いていくシーンを作った上で、浮気をすればいいと思います。共感しないなら、徹底的にビジネス・ライクで利用すればいい。その上でリンダに恋をされるなら、それは“バチ”が当たったことになる。

中途半端に優しくしては、なんだか煮え切らない。それに、誘惑されて逃げたのだって、本当にただの逃げになってしまう。リンダとの関係性は、もっと魅力的なエピソードにできたはずです。

 

主体性があるようで、ない

サーカスを流行らせた敏腕プロデューサー(?)ではあるのですが、なんだかんだで全て他力本願です。良いことも悪いことも。

▶サーカス→団員の“ユニークさ”で価値づけ
▶上流階級との接点→ザック・エフロンの社会的立場
▶上流階級からの承認→リンダの高い歌唱力
▶スキャンダル→気持ちに応えないバーナムへ、リンダが仕返し
▶妻の家出→リンダとのスキャンダルが引き金
▶サーカスの復活→ザック・エフロンの貯金

リンダの仕返しも、バーナムの態度が煮え切らないせいで、優しくしておいて「僕はべつに、そんなつもりじゃなかったんだよ...」と言っているような感じになっています。つまり、リンダの恋心が先走っただけのようになっている...

実は、主体性がないです。これは、バーナムに尖ったところが足りないせいです。主人公に主体性がないと、共感できる話はつくれませんし、話が浮いた状態で進むので観客は置いていかれます。結果として、魅力的なストーリーにはならないんです。

 

2.映像がMVのスクラップ・ブック状態

歌唱シーンはすべて魅力的です。音楽にもあっています。

でも、ダイジェスト状態になっている...。

これは、歌唱シーンで話を進めていないからです。

 

たとえば「アナと雪の女王」では、エルサが“Let it go”を歌いながら山を駆けあがっていくシーンで【完璧でいられなかった絶望→やけくそ+心を閉ざす】という心の変化を描いています。この流れは、英語版の歌詞ではハッキリとでています。(日本語版はただの“開き直り”になってるので、重要なシーンなのに歌で本質を描けていません。)つまり、歌で話を進めているんです。しかも、音楽と歌詞をつかって心情の変化を“劇的”に描いている。ミュージカルであることの効果を最大限に発揮しているんです。

 

一方で、「グレイテスト・ショーマン」では歌唱中に話はほとんど進みません。唯一歌で展開を作っていたのは、Barのシーンです。そのほかは話を止めてしまっている。流れを切ってしまっているから、繋がりがなく、ダイジェスト化していました。

 

3.キャラクターの魅力が殺されている

バーナムが中途半端なだけではなく、基本的にすべての人物が中途半端です。圧倒的に心理描写が足りないです。キャラの葛藤が表面的。だからこそ、物語をとおしてカタルシスが薄いです。

心が明確に見えたのは、オペラ歌手のリンダだけな気がします。心理描写という点では“Never Enough”がいちばん効いていました。また、1回目の歌唱シーンと2回目の歌唱シーンでは“Never Enough”の意味が違っていて、その点はよかったです。この比較によって、リンダの心理は明確に描けていました。

あとのキャラクターは微妙に感じました。

 

 

グレイテスト・ショーマン の見方

 

「グレイテスト・ショーマン」は、映画館で観るショーだと思ってみるのが正解です。メインは話ではなく、パフォーマンスです。ストーリー性は望んではいけないです。

割り切ってしまえば、良い映画です。ただ、GoodなポイントとBadなポイントの差が激しすぎて、初見だとモヤッと感がすごく残りました。

 

 

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