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映画「ウィンストン・チャーチル」世界史キライも必見!いま、知っておきたい歴史があった

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映画「ウィンストン・チャーチル」世界史キライも必見!いま、知っておきたい歴史があった

 

大学受験には日本史を使った、ヤマノカホ(@kaho_yamano)です。文系だったので、必須科目として世界史を受けていましたが、ナポレオンで終わった気がします。

 

そんなヤマノは、生粋の世界史嫌い。イヤな理由をあげればキリがありませんが、一番の理由は“繋がりがわからなくて、イメージできない”ということ。世界史に苦手意識を持った人なら、共感してくれるはず。

 

そして、その“イメージできない”ということが、どれほど大きな問題なのか。そこから生まれる世界史への苦手意識が、どれだけ視野を狭めているのか。映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」を観て、強く感じました。

 

そこで、今回は映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」を観るべき3つの理由をご紹介していきます。

 

 

 

 

理由1:太平洋戦争ではなく、第二次世界大戦を知ることができる

 

太平洋戦争と第二次世界大戦のちがいを、知っていますか?

太平洋戦争とは、第二次世界大戦の一部を指します。旧日本軍がアメリカの真珠湾を攻撃(1941年)したことからはじまりました。大枠としては、大日本帝国とアメリカの間で起こった戦いのことを指します。

一方で、第二次世界大戦はドイツ軍のポーランド侵攻(1939年9月)がはじまりとされています。その後、各帝国が利害関係をもとに戦いに参加をすることとなります。日本が参戦していた太平洋戦争にくわえて、ヨーロッパで展開された欧州戦線があります。

 

そして、映画「ウィンストン・チャーチル」で描かれているのは、欧州戦線の話となります。チャーチルの首相就任は1940年5月なので、開戦してから約8ヶ月後のこと。ナチスの勢いが止まらず、ベルギー・フランスが侵略されてた時期です。

 

わたしは、この映画を観るまでイギリスがフランスに援軍を派遣していたことも、その軍がドイツ軍に追い詰められ全滅を覚悟する必要があったことも、知りませんでした。

また、アメリカが中立法をつくり第二次世界大戦から距離をとっていたことも初めて知りました。わたしの中では、第二次世界大戦はアメリカVS日本だったからです。

戦争を描くとき、メインの勝者・メインの敗者・メインの被害者のいずれかを中心にすることが多いです。しかし、「ウィンストン・チャーチル」は侵略の危機に屈しなかった者を描いた。そうすることで、第二次世界大戦の“世界”としての空気感をつくり上げていました。

 

 

理由2:民主主義の危うさを知ることができる

 

前提として、ヒトラーは民主主義によって生まれた怪物です。

ヒトラーは選挙を経て、首相になっています。そして、首相になってから弾圧的な政策をしき独裁者への道を歩んでいきます。

このように、ヒトラーやナチスは民主的な方法を通して成長・拡大をしていったのです。

 

一方で、チャーチルも選挙を通して政治家となります。イギリスは、民主主義国家なので当然です。チャーチルだけでなく、上院・下院ともに議員たちは選挙を通して選ばれています。

 

“国民に選ばれた者たちによる政治は、国民の意志”というのは、間接民主制の基本。

そんな政治家たちが、ヒトラーを率いるナチスと和平交渉を行なおうとします。戦況は悪化の一途をたどっているため、ヒトラーとの交渉に反対をしていたチャーチルも、交渉に反対できなくなっていく。

そこで、チャーチルがとった行動は人生ではじめて地下鉄に乗車し、ロンドン市民の声を聞くこと。車内にいた人々は、満場一致でどんな状況においてもドイツを戦うことを望みました。

そして、その話を戦争大臣たちによる閣議ではなく、普通の大臣や政治家(主に下院)に伝えました。そうすることで、大多数の議員が、ドイツとの交渉に反対を表明したんです。

 

“対、独裁者”という観点で考えると、交渉はどこから見ても失策です。国民の声は、当然のもの。それを汲んだ、チャーチルたち政治家も間違っていません。

でも、じゃあ民主制とは。とくに間接民主制とは、なんなんでしょうか。

チャーチルは、“民意”を武器にしました。ヒトラーが武器にした“民意”と、なにが違うんでしょうか。

 

“民意”というものは、言い換えると“空気感”です。そうすると、言語化する方法でいくらでも色を付けられる。権力者にとっては、とても便利なものなんです。

 

現在のシステムが悪いと言っているわけではありません。ただ、純粋に“民主主義の危うさ”は、常に心に留めておくのが有権者としての義務だと、改めて提示されたように感じました。

 

 

理由3:歴史の分岐点で、武器を正しく使うことの意味を見た

 

チャーチルは、雄弁家でした。言葉を巧みに操ります。ノーベル文学賞を受賞しているので、その“言葉の力”はお墨付きです。

チャーチルは、この“言葉の力”をイギリス国民に発揮することで、選択肢を誤ることなく乗り切りました。交渉にではなく、国を一つにまとめ上げるために言葉を使ったんです。

そして、ヒトラーに屈しないという選択が、ヒトラーから“世界”を守りました。

 

先ほど書きましたが、映画の舞台は1940年です。第二次世界大戦は1945年まで続きます。チャーチルが首相に就任してから、5年間も戦争はつづくんです。

もしも、チャーチルが就任1ヶ月でナチスとの和平交渉を行なっていたら......

100%、世界は違っていたでしょう。ドイツや日本が勝っていたかもしれません。

もしも、チャーチルがドイツと和平を結んでいたら......

日本はマレー半島(イギリス領)を攻撃していないので、ちがう形で戦争に参加をしていたでしょう。

もしも、ドイツが世界を征服していたら......

ファシズムに満ちた世界は、どんなものだったのでしょう?人種差別だって今以上に当然のこととして行われているかもしれません。

 

チャーチルは就任して27日で、その“もし”を打ち消す選択をしました。

チャーチルが“言葉”を正しく使ったことで、世界の未来を救ったんです。

 

 

まとめ

 

映画「ウィンストン・チャーチル」、とても面白かったです。イギリスが敗戦の危機に屈することなく戦うと決めるまで。そんな、派手ではないけれど重要でヒリヒリとする局面を描いています。

派手な戦争のシーンはなく、最前線の戦場はほとんど出てきません。でも、しっかりとした戦争映画でした。

「事件は会議室で起こってるんじゃない!現場で起きてるんだ!!」

という名言がありますが、戦争は会議室でも、穏やかに見える街中でも起こっていました。

 

あと、辻さんはすごいですね。本当に、チャーチルでした。

「たるんだ老人のあの頬が、本物の皮膚じゃないなんで!!!!」

と、衝撃的でした。あのチャーチルメイクがアカデミー賞を獲らなかったら、だれが獲れるんだ!という凄さでした。高校生のときに、一枚板から“段ボールにしがみつくフンコロガシ”を生み出した才能は、人間離れしていました。

エンドロールでも、スクリーンにどん!と辻さんの名前だけ表示されていました。世界的映画で直々に声がかかるというのは、そう言うことなんですね。

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(高校生のときの課題、なにがすごいって“フンコロガシ”っていう題材ですよね。身近にいないのに、なんで思いついたんでしょう......。段ボールの折れ曲がっているところのシワも、木だと知っていても段ボールにしか見えないから、信じられないですよね。)