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グラミー新人賞にノミネートされたSZA(シザ)の魅力

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ケンドリック・ラマーの妹分、SZA(シザ)の魅力

 

ブラック・ミュージックが大好きな、ヤマノカホ(@kaho_yamano)です。そして、そう言うと驚かれます。ヤマノは外見からの印象では、ノラ・ジョーンズとか好きそうなタイプです。(ノラ・ジョーンズも年に1~2回は聴きます)

 

そんなブラック・ミュージックで特にラップ・ミュージックを牽引しているのが、ケンドリック・ラマーです。いまはラッパーといえば、真っ先に名前があがるんじゃないかと思います。

そして、そんなケンドリックと同じレーベルに所属しブラック・パンサーのサントラでも共演していた女性アーティストがSZAです。グラミーで新人賞にノミネートされていたという、記憶がある方もいるかもしれません。彼女の魅力についてまとめていきます。

 

 

 

 

SZAって、だれ...?

 

SZA(シザ)はアメリカのR&Bアーティストです。1990年生まれの27歳。Logicも1990年生まれですから、1990年生まれはブラック・ミュージックにとって素晴らしい年ですね。

さて、そんなSZAはKendrick Lamarが所属しているレーベルTDEで唯一の女性アーティストです。

2012年に自主制作で1stEP、2013年に2ndEP「S」と発売。2014年に初めてレーベルから3rdEP「Z」を発売し、ビルボードで39位を記録。2017年には、1stアルバム「Ctrl」を発売、3位を記録しました。そして2018年のグラミー賞で最優秀新人賞など5つの賞にノミネートされました。

 

そんな彼女は、アメリカのセントルイス出身。父親はCNNのエグゼクティブ・プロデューサーで、母親はAT&T(アメリカ最大手の電話会社)のエグゼクティブという家庭に生まれます。母親はクリスチャン、父親はブラック・ムスリムという環境なので、宗教的には面白いバックボーンの持ち主です。

SZA自身は幼少期はムスリムでした。毎日、普通学校から帰宅後にムスリムの私学にも通っていました。しかし、9.11をきっかけにヒジャブを着なくなりました。

そんな子ども時代を経験しながら、彼女は大学に進学します。しかし、途中でドロップアウト。お金を稼ぐために、仕事を転々としていたようです。

 

 

SZAの音楽の“特徴”

 

SZAの魅力は、なんといっても特徴的な音楽です。R&Bだと聞いてから曲を聴くと、とても驚くでしょう。かといって、どのジャンルをいわれてもしっくりこないのですが。

彼女の音楽は、neo SOUL(ネオ・ソウル)やAlternative R&B(オルタナティブR&B)などと呼ばれています。

SZAの歌詞は“セクシャリティ”“ノスタルジア”“自暴自棄”といったテーマを“解くこと”ようなものとなっています。

 

Ctrl

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このSZAの独特な音楽と歌詞は、さまざまなアーティストから影響を受けて出来上がったものです。SZAはこんなアーティストから影響を受けたと言っています。

・Ella Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド):アメリカのジャズ・ボーカリスト

・Meelah(カミーラ・ウィリアムズ):702のメンバー

・Björk(ビョーク):アイスランドの歌手

・Jamiroquai(ジャミロクワイ):イギリスのアシッドジャズ・グループ

影響を受けたアーティストにBjörkとJamiroquaiが入っている時点で独特ですよね。

▼Björk

 

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▼Jamiroquai

 

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SZAのキャリア

 

SZAは1stアルバムを出す前から、多くの有名アーティストに歌詞提供をしています。一部ピックアップすると、こんな感じです。

Nicki Minaj &Beyoncé “Feeling Myself”:ニッキーのアルバム「The Pinkprint」(2014)

 

Feeling Myself (feat. Beyoncé)

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Rihanna“Consideration”:アルバム「Anti」(2016)収録曲

Consideration (feat. SZA)

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“Feeling Myself”は自画自賛とセクシーな歌詞が魅力的な曲です。ニッキーとビヨンセがバリバリにボースティング(「わたし、こんなに凄いのよ!」とすること)をしているんですが、一方で“Feeling Myself”って言葉は自慰も表すんです。結局、いろんな意味で「わたし、(黒人女性だけど)自分で生きていけるの。男にすがって生きる必要もないのよ。だって、自分で自分のこと満たせるもの」って言っている曲です。すごいですよね。

“Consideration”はアルバム「Anti」の1曲目を飾っています。実はリアーナはアメリカではなく、バルバドス出身。そのカリビアンな雰囲気をまとった、耳に残る曲です。リアーナはこの出自をまとった曲に合わせて、自身がずっとポップ・アイコンでいることへの反感を歌います。歌いはじめでいきなり「ネバーランドにいて全然わたしは大人になれない(ならせてもらえない=ずっとポップ・アイコンのまま)」ということを歌います。まさにAntiというアルバム・タイトルにぴったりな曲です。

 

また、完全な蛇足なのですが、“Feeling Myself”も「Anti」もSuperfruit(PENTATONIXのミッチ×スコットのデュオ)がカバーしています。そのクオリティもやばいので、どうぞ観てください。

▼Feeling Myselfカバー

 

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▼Antiメドレー

 

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2018年早々に話題をさらったSZAの代表曲“All The Stars”

 

そして、SZAは自身の1stアルバム発売後も飛ぶ鳥を落とす勢いでいろいろなアーティストとコラボをしています。なかでも、一番の話題曲といえばKendrick Lamarがプロデュースしたブラック・パンサーのサントラ収録曲“All The Stars”でしょう。映画のエンディングにもなっていました。

ブラック・パンサーのサントラはKendrick Lamarのプロデュースですが、“All The Stars”は確実にSZAの代表曲になるでしょう。SZAの伸びやかな歌声がとても魅力的です。この曲を聴くまで、ここまで魅力的な声だとは思っていませんでした。

 

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“All The Stars”はサントラの先行シングルとして発表されました。リリース当初はBillboard Hot 100で43位にチャートインし、その後7週連続でチャートイン。最高位は7位という、サントラの先行シングルとしては驚異的な結果を残しています。

日本でも、街中で流れていましたね。曲が聞こえるたびにテンションが上がりました。発売から2ヵ月が経ちましたが、いまでも時々流れているのには驚きです。

Black Panther The Album Music From And Inspired By

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Kendrick & Pharrellの意見をスルーした楽曲“Supermodel”

 

実は、SZAは1stアルバム収録曲である“Supermodel”を製作中に、ケンドリックとファレルの意見を無視しています。すごいルーキー感ですし、一人のプロとして音楽と向きあっていることがよくわかります。具体的には、それぞれこんなエピソードなんです。

 

“Supermodel”はSZAのアルバム「Ctrl」の1曲目として収録されている曲です。とても独特な雰囲気があるので、印象に残る曲です。インパクトがとても強い。だからなのか、ケンドリックは“Supermodel”を聴いたときに「アルバム最後の曲だ」と言ったそうです。しかし、その言葉が逆に彼女に自信を与えて、結果的にSZAはケンドリックの意見を無視して“Supermodel”を1曲目として採用したんです。このケンドリックとのやりとりについて、SZAはインタビューでこんな風に話しています。

“That was the one time I’ve ever been right. I knew that song was different. I just didn’t know why, but I knew it was different than anything I’ve done.”

「(ケンドリックに“Supermodel”を最後に持ってくるように言われて)自分が今まで正しかったってわかった瞬間だったの。“Supermodel”は他の曲とちがうって知ってたの。なんでかは分からないんだけど、でもわたしが作ってきたどんな曲ともちがったの」

※上記日本語訳はヤマノの意訳です

 

 

また、楽曲中盤からドラムの演奏が入ってくるのですが、そのドラムについてファレルと意見が合わなかったそうです。ファレルはドラムをシンセサイザーで打ち込んだものと、Stixによる生演奏のドラムの2パターンを用意していました。記事の雰囲気からして、ファレルはシンセのドラム音惜しだったようです。しかしSZAはStixによる生演奏を選びました。理由は単純で、タイミングと音質が生の方が人間らしくてSZAの声にハマるから。ということのようです。

 

こんな、大物2人と対等にやり合いながら作り上げた「Ctrl」は、とても魅力的なアルバムになっています。

 

 

まとめ

 

SZAがグラミーで新人賞を獲れなかったのは、とても残念でした。しかし、グラミーを逃した直後のタイミングで、ブラックパンサーの“All The Stars”で注目を集めるなど、今後も勢い衰えることなく魅力的な音楽を届けてくれそうです。

彼女にしか生み出せない音楽を作っています。とても素晴らしいアーティストなので、今後も注目していきたいと思います。

まだ、きちんと聴いたことのない人はぜひこの機会に聴いてみてください。

Ctrl

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